2025-26シーズン 競技部門の総括(眞庭城聖GMによるレポート)
いつも滋賀レイクスを熱く、温かいご声援で後押しいただき、ありがとうございます。
滋賀レイクスの2025-26シーズンは、5月3日の「りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 SEASON」レギュラーシーズンの最終戦を以て全日程終了となりました。
2025-26シーズンは「Get Hyped!」をスローガンとして掲げ、前田健滋朗HC体制2年目のシーズンを戦いました。結果は前シーズンの8勝51敗という成績から、今シーズンは23勝37敗、西地区10位、全体18位(全26クラブ)となりましたが、前年比で15勝増となる23勝を挙げた他、観客動員数でも平均来場者数で3年連続クラブ記録を更新することができました。
今回はシーズン全日程終了に際して眞庭城聖GMより、競技部門の総括をご報告いたします。
眞庭城聖GM シーズン総括

悔しさと、ステップアップの手応えを得た1年
今シーズンも熱い応援をいただき、ありがとうございました。
2025-26シーズンは、目標としていた「勝率5割以上」には届かず、また、最終盤まで可能性を残していたクラブのシーズン最多勝利記録更新にもあと一歩及ばず、悔しい結果となりました。
一方、ステップアップという観点では、前季比で15勝多い勝利を積み上げられたことに成長の手応えを感じることもできました。
大敗が減り、接戦となる試合が増え、前年のファイナル進出チームやチャンピオンシップ常連チームから勝利を掴み取ることができたという部分においては、応援していただいた皆様に「Get Hyped!」を感じていただくことが一定程度できたのではないかと感じております。
数字にも現れた「レイクスらしさ」
2025-26シーズンを迎える上で、前季からの改善に取り組んだのは、スタッツという部分では主に以下の3項目でした。
・オフェンスレート(PPP)
=Points Per Possession:1ポゼッションあたりの得点
・ディフェンスレート(Opp PPP)
= Opponent Points Per Possession:対戦相手の1ポゼッションあたりの得点
・ディフェンスリバウンド
2024-25シーズンの滋賀レイクスは、これらの項目が全てリーグ最下位レベルでした。今シーズンのチーム編成はこの部分の底上げを念頭に進めてまいりました。
結果として、オフェンス効率を示すPPPはリーグ20位、ディフェンス効率を示すOpp PPPは18位、ディフェンスリバウンドは21位となり、最下位は抜け出すことができました。
しかし、依然としてリーグ下位水準に留まることは事実であり、特に今シーズンは3P成功率(25位)、ターンオーバー率(24位)の低迷が、目標未達に大きく影響してしまったと感じています。これらは来シーズンに向けた最重要課題だと捉えています。
チームが目指した「速い展開のトランジションバスケット」「ソリッドなディフェンス」は着実に体現できたとも感じています。ポゼッション数(4位)、ペース(5位)、ファストブレークポイント(6位)、スティール(5位)と、これらの指標ではリーグ上位を記録していたことからも、「レイクスらしいバスケット」は客観的な数値にも現れています。そして、これがいくつかの上位チームからの"アップセット"を呼び込む要因にもなったと考えています。

前田HC体制の評価
今シーズンは開幕2連敗から始まりましたが、10月のうちに前シーズンのCSファイナル進出チームである琉球ゴールデンキングス・宇都宮ブレックスに勝利し、11月の最初の中断期間まで9勝9敗の勝率5割をキープしました。ただ、12月末からオールスターを挟んで9連敗を喫するなど、シーズン中盤戦は目標から遠ざかっていく苦しい時期となりました。
5月5日のリリース通り、滋賀レイクスでは2シーズン続いた前田HC体制から、来季は新体制に移行する決断をいたしました。この背景の一つには、前田HCとの契約を継続する「チームオプション」を行使するかどうかを、シーズン中盤戦が終わる頃までに決断する必要があったことも時系列としてお伝えさせていただきます。
前田HCの目指すバスケットが時間を追うごとに体現できるようになっていた一方、シーズン最後のバイウィークを迎える3月中旬の宇都宮ブレックス戦(第26節)終了時点では15勝29敗(勝率.341)であったことからも、試合結果と合わせて考えなければならず、来季以降を見据えた編成という面では非常に難しい選択を迫られました。
結果として、中期目標で定めた来季3年目でのチャンピオンシップ進出を目指すためには更なる変化が必要であると決断いたしました。
シーズン終盤戦はご存知の通り、ディフェンス面での内容の良化から勝利数が増え、千葉ジェッツや名古屋ダイヤモンドドルフィンズというCS進出チームからも勝利をすることができました。また、クラブのシーズン最多勝利記録の更新にもあと一歩というところまで迫りました。これは前田HCが2シーズンかけて築いてくれた「最後まで決して諦めない」というマインドセットが選手たちに浸透した結果であると思います。
これはクラブとして目指す「Winning Culture」の構築において欠かせない要素です。ベースを築いてくれた前田HCに心から感謝し、このカルチャーを今後も大切なDNAとして継承・進化させていきたいと考えています。

若手が貴重な経験を積めたシーズン
日本人選手は昨シーズンから継続した選手がほとんどで、悔しいシーズンの経験を糧に今シーズンは多くの選手が成長したと感じております。
特に若手選手は与えられたチャンスで実戦を経験する毎に成長する姿を見せてくれており、岡田泰希や西田陽成、江原信太朗が勝敗がかかるような場面でシュートを決める試合もありました。このことは来シーズン以降への期待を膨らませてくれるポジティブな材料だと感じています。
3人全員が入れ替えとなった外国籍選手については、上記で示したデータの通り「速い展開のトランジションバスケット」「ソリッドなディフェンス」を体現する核となり、実際に大きく向上させてくれました。
特に游艾喆とザック・オーガストのデュオは、リーグを代表するコンビネーションハイライトを量産し、オフェンス、ディフェンスの両面で大きなインパクトを与えてくれました。2シーズンぶりに帰ってきたライアン・クリーナーは三遠ネオフェニックス戦や名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦での決勝点に代表されるようなビッグショットを何度も沈め、チームの勝利に大きく貢献してくれました。来季はこのコアメンバーを中心に、さらなる精度向上を目指します。
また、リーグ全体の傾向として外国籍選手のプレー可否が勝敗に大きなインパクトを与えてしまう中で、アスレティックトレーナーやストレングス&コンディショニングコーチによる「パフォーマンスチーム」が、日頃のロード(身体負荷)とコンディショニングの管理を徹底してくれたおかげで、滋賀レイクスに関しては外国籍選手の長期離脱を起こすことなくプレーを持続させられたことはとても大きな成果でした。パフォーマンスチームには心より感謝しています。

B.PREMIERに向けて
若手中心の継続性のあるロスターと外国籍選手の強化により、勝利数の増加というポジティブな指標向上が見られたことは、クラブが目指す方向性自体に間違いはなかったと確信しています。
しかしながら、我々の来季の目標である「CS進出」を目指すには、現状の成長曲線ではまだ難しく、さらなる強化が必要であることも実感しています。
特にリバウンド強化、得点力向上、ハンドラー補強は急務です。今季は途中加入の岩下准平が大きな可能性を示してくれましたが、残念ながら不幸な怪我を負ってしまったことで来季は復帰に向けて慎重にリハビリを行うシーズンとなります。来季の戦力としては見込めなくなってしまったことで、今オフの編成は再検討する必要に迫られました。その影響から継続選手と契約満了選手を判断しなければならない状況でしたが、すでにリリースを行なった今季メンバーの去就については、CS出場を目指すことを強く望む上で必要な選択でした。
また、編成意図との整合性はデータ上ポジティブな向上が見られた点もありましたが、逆に課題が浮き彫りになった点もあったので来季に向けてはウィークポイントの更なる補強に取り組みたいと思います。
来季はB.LEAGUE PREMIER(B.PREMIER)開幕という、Bリーグとして大きな変革を迎えます。戦術、スケジュール調整、練習形態など様々な変化に対応していかなければなりません。正解がない中で、それぞれのクラブが模索していくことになると思いますが、滋賀レイクスとしてさらに高い競争力を身に付け、変化に対応し、目標達成に向けてさらなる飛躍を遂げるシーズンにしたいと思います。
そして、滋賀県民の皆様に誇りに思っていただけるクラブを目指し、たくさんの喜びと希望を与えられるように尽力していきます。今後ともブースターの皆様、パートナー企業の皆様、滋賀県民の皆様の熱いご支援、ご声援をよろしくお願い申し上げます。

退団するメンバーへ
坂井レオ選手
まずは長い現役生活本当にお疲れ様でした。中々プレーする機会はなかったですが1つの文句も言わず淡々とただ自分がやるべきことをやっているレオの姿は言葉数は少なくとも周りにプロとしての姿勢を示す重要な存在だったと思います。
レオがプレータイムをもらってコートに立った時にチームメイト全員がとても喜んでおり、それがレオがどれだけ愛されていたか、尊敬されていたかを証明していたと思います。
引退する最後のチームが滋賀レイクスでその瞬間に立ち会えたことを嬉しく思います。これからも滋賀にいるとのことなのでまたゆっくりご飯にでも行きましょう。本当にお疲れ様でした。そしてバスケット界への貢献と滋賀レイクスへの貢献をありがとうございました!
常田耕平選手
2シーズン共に過ごしてきた中でツネには特にコート上でのパフォーマンス、オフコートでのロッカールームのボイスリーダーとしての貢献にとても感謝しています。
昨シーズンは特に悔しい気持ちや苦しい感情が多かったと思うけど、そんな中でも毎試合どんよりとした空気が流れるハーフタイムや試合終わりのミーティングで誰よりも喋り、チームメイトを勇気付け、焚き付け続けた姿は尊敬します。そのおかげで「最後まで絶対に諦めない」レイクスのカルチャーをケニーと共に築いてくれました。
オフコートでのチームのインタビューでも常にブースターファーストな言葉を伝え続けてくれたし、ブースターを楽しませることを一番に考えてくれていた選手だと思います。考える角度の違いから私自身も学ばせられたこともありましたし、たくさんの人に影響を与えてくれたこと、滋賀を愛してくれてたくさん貢献してくれたことに心から感謝します。
これからは別々の道を進むことになりますが、ツネならどこに行っても愛される選手になると思うし、またコート上でツネらしいプレーを見れることを楽しみにしています。本当にありがとうございました!
トーマス・ウィンブッシュ選手
1シーズンのみの戦いとなりましたが、トムの数々のインパクトのあるプレーは見る人の度肝を抜いてきたと思います。私もその中の1人ですし、チームの窮地を救うビッグショットを何度も沈めて勝利に導いてくれたことに感謝しています。
人間性としても他に見たことがないくらいに素晴らしい人格者であることと少し天然な部分も相まって周りに癒しを与えてくれました。私が特に尊敬している部分は彼のプロフェッショナリズムであり、足を怪我していた状況の中でもプレーし続けて痛みに耐えながら勝利に導いてくれたことです。そのような選手と出会えたことを心から嬉しく思います。
たくさんのハイライトを通して「Get Hyped」な場面で楽しませてくれてありがとうございました!これからもトムの成功を祈り続けます!
市岡ショーン選手
普段は寡黙で黙々とトレーニングや練習に取り組み、オフコートでは優しいトーンで話すショーンはプレーヤーとしてもそうですが男としてもカッコいいと思える存在でした。
クールそうに見えて内心では負けず嫌いで自信をしっかりと持ったプレイヤーであり、コート上ではIQの高さを生かしたアシストやゲームコントロールで安定感を示してくれました。
アンダーサイズながらB1屈指のビッグマンたちとのマッチアップでも体を張ってくれて縁の下の力持ちとしてチームにたくさん貢献してくれました。
まだまだ現役を続けられると思うのでこれから先のキャリアもずっと応援しています。2シーズン共に戦ってくれてありがとうございました!
長谷川比源選手
初めてリクルートに行ったときは大学1年生で話した瞬間から自信満々な姿にただ者ではない逸材感がありました。実際にプロのコートに立っても最年少ダブルダブルを達成したり、リバウンドの嗅覚とカットインのセンスは特に素晴らしいと実感させられました。
今シーズンはなかなか自分の思うような結果にならず、個別のワークアウトが多くなったけど、悔しい気持ちの中で試行錯誤してどうにか良くなろうという姿勢が徐々に見えてきたことはヒゲンにとって更なる精神面の成長に繋がったと私は確信しています。
来季からは別の道を進みますが、今シーズン辛かった思いをコートで表現してもらい、また自信満々のセレブレーションをたくさん見せてください。
世界で活躍できる選手になると私は信じているし、これからもずっと応援しています。2シーズン共に戦ってくれたこと、プロデビューの地で滋賀を選んでくれて本当にありがとうございました!
諸見川航ヘッドマネージャー
恐らくケニーの次に沢山話したスタッフが航だったと思うし、2シーズン沢山お世話になりました。
マネージャーの領域を超えた選手とのコミュニケーションによって勇気付けやモチベートしてあげてメンタルケアも沢山してくれました。目に見えない部分でサポートしてくれたところはとても大きかったと思いますし感謝しています。個人的には台湾ナイトのできごとはとても思い出深く楽しかったです。
これからの航の選んだ道が成功するように祈っています。2シーズンありがとうございました!
ヒルライアンアシスタントコーチ
主に選手のディベロップメント、選手・スタッフとのコミュニケーターとして多大な貢献をしてくれました。特にケニーの良き理解者としてケニーと共にレイクスのカルチャー構築に力を注いでくれたことに感謝しております。
真面目な話もふざけた話もできるとても優秀なコミュニケーターであり様々な部門間のハブとして円滑なチーム運営にも貢献してくれました。この先もたくさんの人に良い影響を与えられる素晴らしい人財だと思うのでその能力を存分に発揮してもらいたいと願っております。
2シーズン共に戦っていただき本当にありがとうございました!
前田健滋朗ヘッドコーチ
思い返すとこの2シーズンで一番コミュニケーションを取ったのはケニーであり、時には笑いながら話す時もあれば意見が対立して言い合う場面もありました。
ケニーの考えや思いに添えることの方が少なかったと思うし、様々な葛藤を抱いたであろうことは申し訳なく感じます。私自身はケニーとの日々のコミュニケーションでたくさんの学びをもらいましたし、とても勉強になることが多く本当に心から感謝しております。
私がGMとなって初のヘッドコーチがケニーで心から良かったと感じています。この2シーズンは思い描いた結果とはならなかったと思いますが、レイクスのスタンダードを上げてくれたこととケニーが築いてくれたカルチャーはとても素晴らしく尊敬しています。
真面目で頑固で自分の意志を貫く芯の強さを持ったケニーと共に戦えて光栄でした。願わくば本心ではケニーと次は友としていつの日か笑いながら話せる日がくれば嬉しいなと思っています。
次の道でもケニーらしく頑張ってください。心から応援しております。本当にありがとうございました!






























































































