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【データコラム vol.2】スタッツから見えた!今季の滋賀レイクスの強みと課題

 滋賀レイクスでは2022-23シーズン、データスタジアム株式会社のアナリストによる、データに着目をしたコラムをシーズンを通して定期連載していきます。 第2回のコラムでは、ルイス・ギルHC体制2年目を迎える今季の滋賀レイクスにどういった特徴が見られるか、開幕6試合のスタッツから紐解きます。

※コラムで使用するスタッツは10月19日時点
 

【前回までのコラム】
▶︎データコラム vol.1 激守速攻!データにも表れた滋賀レイクスのスタイル

 

開幕6試合のスタッツから浮かび上がった強みと課題

 2022-23シーズンの滋賀レイクスは10月23日時点で2勝6敗と負け越してはいるものの、ホーム4連戦では3試合連続のOT突入があったことからも分かる通り接戦が多く、どちらに転んでもおかしくないような試合も多かった。接戦をいかに勝ち切るかという課題はあるものの、負けが込んでいるからといって悲観する必要はないだろう。
 今季のレイクスで目立っているのが3Pシュートだ。第1回のコラムでは、22-23シーズンに向けての課題の1つとして3P成功率を挙げたが、今季の3P成功率は36.4%とかなり高い数字となっている。昨季の33.2%から大幅に精度を上げており、順位も昨季のワースト3位からリーグ4位にまで上昇している。
3P試投割合(全シュートの内の何パーセントが3Pシュートか)と3P得点割合(全得点の内の何パーセントが3Pによるものか)も昨季から上昇し、今季は共にリーグ5位につけている。昨季の課題をしっかりと克服し、今季は武器にまで昇華させたと言える。


 選手別で見ても、テーブス選手、柏倉選手、野本選手、狩野選手、杉浦選手、マーティン選手と実に6人もの選手が3P成功率40%を超えている。しかも、6人全員が平均3P試投数1本以上。一定数のシュートを放ちながら、この成功率を残している点は素晴らしい。また、様々な選手がシュートを放っているという点も、ギルHCが唱える「ボールシェア」を実践できていることが表れている。

 

驚異的なコーナーからの3P精度

 3Pをエリア別に見ていくと、今季のレイクスはコーナーからの3Pを非常に高確率で決めている点が際立っている。昨季のコーナー3Pの成功率は35.8%だったが、今季はリーグ4位の51.4%という圧巻の数字だ。コーナー3Pの試投割合も7.9%→8.6%と微増しているが、実は昨季も試投割合ではリーグトップ3に入っており、ギルHCのオフェンスにおいて、コーナー3Pは重要だということが分かる。2年目を迎え、チームにそのオフェンスシステムがより定着してきた結果、コーナー3Pの精度が高まったと捉えて良いだろう。
 チームの3P成功率が高まっているのは、チームとしてより良い形で3Pシュートが打てていることが大きな要因だろう。そして、より良い形で3Pが打てているのは、今季新加入のテーブス海選手とキャプテンのキーファー・ラベナ選手によるところが大きい。テーブス選手はリーダーズ3位の平均7.3アシスト、ラベナ選手は6位の平均6.2アシストを記録しており、多くのシュートチャンスを作り出している。
 

 

 どちらの選手もドリブルでゴールへアタックし、相手ディフェンスが寄って来たらフリーになったアウトサイドの選手にパスを捌くというプレーを得意としており、このプレーからレイクスは多くの3Pを決めている。テーブス選手は3Pシュートへのアシスト数が19あり、これは島根のビュフォード選手と並びリーグ1位タイ。ラベナ選手もリーグ3位の18を記録しており、2人合計で37。レイクスのチームの3P成功数は63本だが、この半分以上をテーブス選手とラベナ選手のアシストから決めていることになる。
さらに、コーナー3Pへのアシストはテーブス選手が7、ラベナ選手が6で合計13。レイクスのコーナー3P成功数は18本。好調なコーナー3Pの大部分が両選手のパスから決まっている。個人としても素晴らしいスタッツを残している両選手だが、チームオフェンス全体への貢献も非常に大きいものがある。両選手の切れ味抜群のドライブからのキックアウトパス、それに連動して放たれる3Pシュートは今後も注目していきたいプレーだ。

 

残る懸念…速攻からの得点が減少

 一方で、昨季からの変化で気がかりなのは、ファストブレイクポイント(速攻での得点)が大幅に減っている点だ。昨季はリーグ1位の1試合平均15.4点あったファストブレイクポイントが今季は9.0点で19位まで下がっている。
 この原因として考えられるのは昨季も課題となっていたインサイドでのディフェンス。相手のペイントエリア内でのシュート成功率は今季リーグワーストで、昨季の61.1%をさらに上回る68.6%と高確率で決められてしまっている。相手のシュート成功後はスローインから試合が再開するため、速攻を出すことは難しい。相手のゴール付近でのシュートが落ちないため、速攻を出すチャンス自体が減っている。
 さらに、相手のフリースロー試投数も1試合平均22.9本から25.8本に増加。これもインサイドで相手のオフェンスを止めきれず、ファウルが増えている結果だろう。相手のフリースローの後は、成否に関わらず速攻は出しにくい状況となる。オフェンスのテンポを上げるためにも、相手に与えるフリースローの数は減らしていきたいところだ。

 インサイドのディフェンスについては、開幕早々にジェイコブ・ワイリー選手が負傷で離脱してしまった影響が大きい。豪快なブロックが持ち味のワイリー選手が全快し、リムプロテクターとしての本領を発揮してくれることに期待したい。
 一方で、同じく昨季の課題として挙げたディフェンスリバウンド獲得率は昨季のリーグワースト3位から今季はリーグ11位まで改善。昨季増加したスティール数は今季もさらに増えており、1試合平均8.0はリーグ4位タイ。いずれも速攻機会を増やすという意味では非常にポジティブな傾向だ。リバウンドとスティールは今の水準を維持しつつ、インサイドでのディフェンスを改善できれば、ファストブレイクポイントも伸びていくと予想される。
 

 

強豪と渡り合うためには

 今季のレイクスは昨季の課題であった3Pを克服し、さらに強みにまで昇華させた一方、ファストブレイクポイントの減少という新たな課題とインサイドディフェンスという昨季から続く課題に直面している。ここからは強豪との対戦が続くが、その中で強みを維持しながら課題を解消していけるか注目したい。

(文:データスタジアム株式会社 バスケットボールアナリスト 柳鳥亮)



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